【受精】

 
①精子は膣から子宮、卵管へ
 
射精された精子は子宮頸管という2~3㎝ほどのトンネルを通って子宮腔に入っていきます。
 
排卵の頃には、子宮頸管に頸管粘液という粘液が分泌され、精子が通りやすくなります。
こうして精子は子宮腔を通過し、卵管へと進入していきます。
 

②卵管膨大部での出会い
 
卵管采から取り込まれた卵子は、卵管膨大部で精子と出会います。
 
1億の精子が膣内に射精されても、卵管膨大部にまで到達するのは数十~数百といわれています。
 
 
③受精
 
卵子に到着した精子は卵子の周りに群がります。精子は頭から酵素をだしながら尻尾をふり、卵子の外側を覆う顆粒膜細胞を通り抜けます。
 
数十個の精子が透明帯を破ろうと一丸となってつき進みます。
 
そして、そのうちの1個の精子が透明帯の中に入ると、その瞬間バリアが張られ他の精子は入れなくなります。
 
この精子が卵細胞内に入ることが、受精です。
 
 
【着床】
 
①受精卵は卵管を通って子宮へ
 
受精した卵は2細胞、4細胞、8細胞、桑実胚へと卵割を繰り返しながら、卵管から子宮へと運ばれます。
 
約4日かけて、受精卵は卵管から子宮に到達します。
 
 
 
  
②子宮内膜に着床
 
子宮に到着した受精卵は胚盤胞になり、排卵から5~7日経った頃、子宮内膜に絨毛の根を張ります。
 
③受精3週間後に超音波で胎嚢確認
 
着床した受精卵は、子宮内膜の血管から酵素や栄養を吸い上げ、卵割を繰り返して成長します。
 

受精してから3週間後には胎嚢が超音波で見える大きさになり、5週間後には胎児の身長が1㎝くらいになります。