1ヵ月のうち、妊娠できる日は6日間もあります。
 
射精された精子は女性の体内では長くて5日、平均すると3日ぐらいは生きています。
 
ただし射精された精子全部というわけではなく、99%は膣内で死んでしまいます。
 
精子が長く生きられるのは子宮頸管の中。排卵前に大量に分泌される頸管粘液の中は、精子にとってとても良い環境です。
 
射精された精子は一度この頸管粘液の中に蓄えられ、そこから持続的に卵管に向かって送り出されるといわれています。
 
このため、セックスのタイミングは排卵日ちょうどである必要はなく、排卵の4、5日前から有効といえます。
 

排卵の3日前からは、毎日セックスした方が妊娠の可能性は高くなります。

~妊娠しやすい日の割り出し方~

月経周期は人によって様々ですが、排卵してから次の月経が始まるまでは、ほぼ14日と決まっています。
 
そこで、あなたの2、3ヵ月の月経周期を調べてみましょう。
 
 
例えば28日、30日、32日周期があったとします。
 
その中で一番短い周期と長い周期をピックアップします。
 
一番短い28日周期の場合、 マイナス14日をすることで排卵日は14日目であったことが分かります。
 
一番長い32日周期の場合は、マイナス14日で排卵日は18日目という目安が立ちます。
 
排卵の3日前から妊娠の確率が高まりますので、次回の月経周期では11~18日の間、1日おきにセックスをしてみましょう。
 
そうすれば、その間にいつ排卵が起こったとしても、精子が卵子を待っているという状況を作れるわけです。
 
ただし、この理論は全ての機能が正常に働いた場合に有効です。
 
良い卵子が排卵されなかった、精子に元気がなく受精しなかった、受精はしたが子宮内膜の状態が悪く着床できなかった、等の様々なハードルが横たわっているからです。
 
1つの卵子と1つの精子が出会い、妊娠にいたるのは、何億分の1の確率の奇跡なのです。