不妊の改善は二本立てで行われます。
一つは不妊原因に対する治療を行って妊娠につなげる方法。
もう一つはタイミング指導、人工授精、
この二つの方法を組み合わせて治療が進んでいきます。
内科や外科の病気の場合、病気の原因に対する治療を行います。
しかし不妊の改善では最終目的が妊娠なので、
両側の卵管が詰まったままでも、
この二本立ての治療システムが不妊の改善の選択肢を増やす一方で、
また年齢や皆さんの希望によっても治療の流れはずいぶん変わりま
さらに体外受精をはじめとする生殖補助技術は日進月歩です。
胚盤胞移植、アシステッドバッチング、自然周期採卵、
~不妊の改善の流れを見てみましょう~
不妊の改善を受ける人は、
一つは不妊の原因がはっきりしていて、
両側卵管閉塞や無排卵症、無精子症などがそれにあたり、
しかしほとんどの人はもう一方のグループ、
子宮内膜症がある、排卵が不定期、精子の数が少ないなどの場合、
そこで原因に対する治療と並行して、
~ステップアップのタイミングも年齢次第~
どのような不妊の改善を受けるべきかを検討するうえで、
女性の妊娠率は20代前半がピークで、
一方で流産率は35歳頃を境に上昇し始めます。
そのため、
【女性が35歳未満の場合】
通常のステップアップで大丈夫でしょう。
特に問題がなければ、6~8ヵ月間タイミング指導を受け、
ステップアップが数ヵ月遅れても、
ただ何らかの問題があって最終的に体外受精が必要となる可能性が
二人目のことを考えると、
抗ミュラー管ホルモン(AMH)が低い場合は、
【女性が35~39歳の場合】
最終的に体外受精まで考えているのなら、
体外受精の妊娠率はこの年代で毎年数%ずつ低下します。
ステップアップが遅れたために妊娠できなくなるという可能性がで
治療の選択が難しいのは、不妊期間が短いカップルです。
不妊期間2、3ヵ月で「すぐに体外受精を」という人もいますが、
【女性が40歳以上の場合】
年齢的に妊娠の確率はかなり低下し、流産の確率が高くなります。
平均的に40歳以上の方は妊娠できるのが25%、
40歳以上になると、
もちろん、
40歳以上の場合には体外受精を行いながらも、