~どんなことが不妊の原因になるのか、正しい知識と最新の医療について知りましょう~

子づくりを始めて数ヵ月経っても妊娠しないあなた。

「もしかして私達は不妊なの?」と、考え始めているかもしれませんね。
 
「私の生理が不順だから?」「彼が大人になってからおたふく風邪にかかったと言っていたけど、精子は大丈夫なの?」など、色々な気がかりがでてきたのではないでしょうか?
 

そして、そろそろ病院を受診すべきかどうか迷っているのではないでしょうか?

昔は妊娠しないのは女性に問題があるとされていましたが、実は不妊カップルの半数は男性に問題があるということがわかっています。

また不妊の検査法も治療法も5年前とは様変わりしています。
 
一方、不妊の改善を行うとき、最も重要と考えられているのは女性の年齢です。
 
年齢が高くなるにつれて、妊娠できる可能性はどんどん低くなっていきます。
 
40歳を越えてから治療を始めた場合には、子供をもてるのは5組に1組以下になってしまいます。
 

もしあなたが35歳以上なら、早めに病院を受診してください。年齢因子は、一般に考えられているより遥かに大きな問題なのです。

~不妊って病気なの?~

「結婚すればすぐに赤ちゃんができると思っていたのに…」「避妊をやめて万全の態勢で子づくりに励んでいるのに、全く妊娠の兆候がない!」
 
ーこんな時頭を過るのが「不妊」という言葉ではありませんか?
 
しかし子づくりを始めて3ヵ月や半年子供ができないからといって、勝手に不妊と思い込むのは早いです。25歳前後の健康な男女が通常の性生活をしていても、妊娠する確率は毎月30%程度。
 

新しい生命を生み出すというのは、それだけドラマチックなことなのです。

では不妊とは、どういう場合をいうのでしょうか?

日本産科婦人科学会では「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、1年間妊娠しない場合」と定義しています。
 
その一定期間についてアメリカでは1年に対して日本では2年だったのですが、2015年に1年間に変更されました。
 

このように「避妊をしていないのに1年間妊娠しない」というのが、病院へ行くタイミングの一つの目安となります。

年齢と妊娠率:年齢とともに「妊娠能力」は低下していきます。

~女性が30代後半であれば早めの受診を~

女性は年齢とともにどんどん妊娠しにくくなります。

25歳以下の女性が妊娠するまでに要する期間が平均2~3ヵ月なのに対して、35歳以上の女性の場合は平均6ヵ月かそれ以上かかるのです。

女性の年齢が38歳を越えている場合は、半年間妊娠しなければ不妊を疑い病院へ行った方が良いでしょう。

女性の年齢が35歳未満でも、月経不順の人やクラミジアに感染したことのある人は、半年で受診するのが良いかもしれせん。