~精子や精子を運ぶ精路に問題があって、妊娠にいたらない男性側のトラブルです~

精子の数が少ない、精子の運動率が悪い、精子の形態異常といった、精子に問題があって妊娠できないケースを男性因子の不妊といいます。

このような場合、精子は卵子の待つ場所までたどり着くことができず、また例え卵子に会えたとしてもなかなか受精が成立しません。

これでは性交のタイミングがいくら合っていたとしても、妊娠にはいたらないわけです。

その原因には精巣で精子が作られる過程で何らかの問題が生じ、十分な精子が作られない「造精機能障害」や、精子を運ぶ精路に問題がある「精路通過障害」などが挙げられます。

男性因子とひとくくりに言っても、精子の状態が少し悪いだけで自然妊娠が可能なケースや人工授精が必要なケース、顕微授精までが必要なケース、精巣内の精子を用いた顕微授精が必要なケース、精巣で精子が全く産生されず妊娠が不可能なケースまであります。

精子の状態を調べるためにまず行われるのが精液検査で、マスターベーションで精液を採取し、顕微鏡で観察します。

これで精子の数、運動率、奇形率などの詳細が分かります。

WHO(世界保険機関)の基準にそって精液の状態を判断しますが、精液検査の値は大きく変動しがちです。

ある日は1mlあたり精子が100万個しかいなかったのに、翌週には1億個になることもあります。

特にストレスがかかっていたり寝不足だったりした場合には、精液検査の結果は悪くなります。

検査で悪い結果となってもすぐに男性因子と決めつけず、時間をおいて再検査をした方が良いでしょう。

また精子の状態によって、乏精子症 、精子無力症、奇形精子症、無精子症、無精液症などに分類されます。

男性側の不妊原因の90%以上が精子を作る機能に障害がある「造精機能障害」という結果になっています。

そのうちの約半分は原因が特定できますが、残りの半分は原因が不明です。

精液検査の結果をもとに薬物療法や外科手術、または体外受精を行います。

精液検査の所見は、定められた基準で評価されます(WHO)

●乏精子症

(精子の濃度が15×10⁶/ml以下)

精液中に精子を認めるが、数が少ない症状。重症例は顕微授精が必要。

●精子無力症

(精子運動率が40%以下、または高速に直進する精子の率が32%以下)
精子数は正常であるが、精子の運動率が悪い症状。重症例は顕微授精を行う。

●精子奇形症

(正常形態精子が4%以下)
元々精液には奇形精子が多く含まれるが、正常精子が5%未満は顕微授精が必要。

●無精子症

(射出精液中に精子が全くない)
造精機能障害の中でも重い症状。
無精子症は、大きく2つのタイプに分かれます。
睾丸の造精機能が不足している場合(非閉塞性無精子症)と、睾丸と尿道をつなぐパイプ部分に問題がある場合(閉塞性無精子症)です。

同じ無精子症という言葉ですが、これらの原因と治療法は大きく異なります。
また、無精子症というと精子が全く存在しないと思われがちですが、実は無精子症と診断された患者さんの精巣内を検査したところ、44%の患者さんにわずかですが精子を認めることができました。
この場合は陰嚢から精子を採取し顕微授精(ICSI)を行うことができます。

●無精液症

(精液が認められない状態)

またタバコは精子形成に非常に悪い影響を与えるので、精液所見の悪い人は禁煙しましょう。

禁煙すると劇的に改善するケースがよくみられます。

精液検査が3回続けて悪い場合には、男性不妊外来を受診しましょう。

男性不妊外来では、精巣の大きさや精索静脈瘤の有無などを調べ血液検査を行います。

これらの結果から、精子の状態がどうして悪くなっているのかがわかります。

 

【男性不妊で治療希望の皆様へ】

 
トリアスプラスは女性専用の、女性鍼灸師による不妊治療専門院ですが、男性不妊、EDなどの症状でお悩みの方の治療も受け付けています。
 
男性不妊・ED等の治療に対しては、男性の施術者が治療にあたらせていただきます。 
 
精子の数が少ない、動きが悪い。EDかもしれない。

不妊治療を始めるときに、検査で原因を特定する必要があります。

精巣静脈瘤のように原因がわかる場合、手術などの選択肢があります。しかし、検査をしても男性不妊の原因がわからないこともあります。

残念ながら、精子の数を増やす薬はありません。それなら、精子を作る環境を整えていくことを考えてみてください。

鍼灸は、良い精子をつくる治療方法の一つです。

お悩みの方、まず自分の体と向き合う時間をつくっていきましょう。