~性交後の頸管粘液を採取し、精子の状態を顕微鏡で調べる検査です~

排卵期に性交後、数時間から2、3日の間に子宮の出口から頸管粘液を採取して、その中を泳いでいる精子の状態を顕微鏡で調べます。

子宮頸管粘液を顕微鏡で観察し、その中に精子が進入しているかどうか、またそこに含まれている精子の数や運動率をチェックします。

頸管粘液の中に、運動率が高い精子が多く見られている場合、頸管粘液と精子との適合に問題はないと判断されます。

子宮頸管粘液を注射器で採取する際、痛いかどうか気になる人もいると思いますが、針でどこかを刺すわけではなく「ほとんど痛みを感じない」という人が多いようです。

ただし産婦人科で受ける一般的な内診と同じく、腟を広げて粘液を採取するため、なかには違和感を覚える人はいるかもしれません。

あまり不安がらず、リラックスした気持ちでヒューナーテストに臨んでください。

ヒューナーテストでは、約400倍に拡大できる顕微鏡を使い、運動率の良い精子がどれくらい頸管粘液のなかで存在しているかどうかを検査します。

ヒューナーテストの検査結果について、今のところ統一された見解はありませんが、一般的に運動率の高い精子が5個以上見られるときは「頸管粘液との適合性はある」と判断し、5個未満であれば「適合性は不良」と判断します。

精子の状態は体調などによって左右されやすいので、たまたま結果が悪く出る場合もあります。

ヒューナーテストの結果が不良だったとしても、1回だけの結果で判断せず何度か受けてみることをおすすめします

ヒューナーテストを複数回繰り返しても結果が不良だった場合は、男性・女性どちらか、もしくは両方に下記の原因があるかもしれません。

【男性側の問題】

● 精子の数が少ない

● 精子の運動率が悪い

上記の可能性がある場合、精液検査をして、精液の量や濃度、精子の生存率や運動率、奇形率などを調べます。

【女性側の問題】

● 子宮頸管粘液の質が悪い

● 抗精子抗体がある

排卵直前ではないか、もしくは服用している薬の影響で子宮頸管粘液そのものが少なかったり、粘度が強すぎたり、酸性が強すぎて精子が入ってこられない可能性があります。

この場合、ホルモン剤による治療を行うか、人工授精で精子を直接子宮まで届けるという方法が考えられます。

「抗精子抗体」があると、精子を異物として排除する作用が働き、やはり精子が子宮に進入できません。

場合によっては抗精子抗体検査を受けるということも考えられ、その結果によって体外受精などを検討することになります。

ヒューナーテストは「元気な精子がどれくらい子宮の中に入っていけるか」を調べる、不妊の基本検査の一つです。

結果が悪いと不安になってしまうかもしれませんが、人工授精や体外受精などの方法で妊娠を目指すことはできます。

結果を踏まえたうえで、医師やパートナーと不妊治療の方法を相談してみましょう。

なお男性が不妊検査(精液検査)をするのを嫌がる場合、まずヒューナーテストをして結果を見てみるという方法をとることがあります。

検査は必要なのですが、この結果が良ければ少し後回しにできるといえます。