胚移植をしてから判定までの2週間は、期待と不安で頭がいっぱいになり、些細なことまで気になります。

ここではその期間に気をつけたいこと、またリラックスして過ごしやすくするためのアイデアや、気分転換の方法などを紹介します。

~体調編~

Q  判定待ちの間にも治療は続きますか?

A  胚移植後には通常、黄体期ホルモン補充として、黄体ホルモン剤の薬を2週間使用します。

 黄体ホルモンには注射、経口、膣錠、膣に挿入するゲルなど様々なものが使われています。

 黄体ホルモンやHCGの注射をするため通院する場合もあります。

 薬や注射の種類や回数は卵巣の状態に合わせて医師が選択します。

 卵巣過剰刺激症候群の疑いがある場合、HCG投与は症状を悪化させることがありますから、HCG注射は使わず黄体ホルモンのみとなります。

Q  体に感じる変化などはありますか?

A黄体ホルモンを補充しているため、体温が高くなることはあります。

自覚症状としては、熱っぽい、なんとなくだるい、お腹が重い、胸が張るなどの症状がでる場合があります。

それ以外に急にお腹が張ってきてウエストがきつい、おしっこの量や回数が極端に減った、胃の辺りが非常に痛い、息苦しい、寝ているより座っている方が楽などの症状がある場合は、卵巣過剰刺激症候群の可能性がありますので、クリニックに連絡しましょう。

Q  移植後に微量の出血がありました。

A  移植時のカテーテル挿入の刺激により出血する場合が稀にありますが、少量であればそのまま様子を見ます。

 出血が続いたり量が多くなったらクリニックに連絡しましょう。

Q  移植後に白いおりものがありました。受精卵がでてしまったのではないでしょうか?

A  移植後、時折そのようなおりものがあることがありますが異常ではなく、受精卵が膣に出ていくことはまずありません。

~生活編~

Q  日常生活で心掛けることはありますか?

A  胚移植の頃の子宮内膜は厚く、電子顕微鏡でみると内膜表面は細かい毛が密集している状態です。  

 毛の生えた前面と後面の子宮内膜で胚を挟み込むようになるので、簡単に胚は落ちません。

 しかしこの時期には排卵後の卵巣が腫れていて、ねじれると卵巣の血行障害が起こり、手術が必要になることもあります。

 そうした理由から、この時期に激しい運動など無理をしないようにしましょう。

Q  入浴はシャワーのみにした方が良いですか?

A  当日はシャワーのみ、その後は通常通り入浴して大丈夫なようです。

 ゆったり温まることで睡眠も深くなります。

Q  新幹線や飛行機に乗っても良いですか?

A  胚移植後、特に症状がなければ乗り物に乗っても大丈夫ですが、疲れるのは良くないので、長時間は避けたいものです。

 また自転車など激しく下腹部に振動があるものは控えましょう。

Q  運動はしても良いですか?

A  日常的に行っているような適度な運動であれば問題なく、エアロビクスや負荷が高い筋力トレーニングなどはおすすめしません。

 また冷えを感じるようであれば水泳なども控えた方が良いでしょう

Q  飲酒、喫煙、コーヒーは?

 少量の飲酒はまず大丈夫ですが、喫煙は血行を妨げますし、妊娠していた場合胎児への影響もありますから、禁煙しましょう。

 コーヒーなどカフェインが入っているものは、あまりたくさんの服用はおすすめしませんが、1~2杯でしたら問題ありません。

 気になるようでしたらカフェインレスのものを飲みましょう。

Q  仕事に行っても大丈夫ですか?

A  胚移植後は安静にした方が良いのですが、次の日からは通常通りの生活をしても構いません。

Q  夫婦生活をもっても良いですか?

A  胚移植後数日は、なるべく安静にするため避けた方が良いのですが、それ以降は大丈夫です。

 ただしお腹が強く張っている場合は卵巣が腫れている可能性があるのでやめておきましょう。

Q  家での留意点は?

A  規則正しい生活を送るようにしましょう。

 きちんとした食事、睡眠、ストレスフリーな生活は妊活しやすい体に整える基本です。

 また体を冷やさないように、家では腹巻きや靴下などの保温対策をして過ごすと良いでしょう。