【免疫力をほどよく保つ】

~炎症や疾患は体のエネルギーを弱めてしまう~

妊娠の為に大切な要素として、免疫力があります。

どこかに炎症があったり病気にかかったりすると、体はそれを治す為にエネルギーを使います。

例えば、炎症を起こしているのが喉だったり歯茎だったり、妊娠に直接関係ないところであったとしても、そのことで体全体のエネルギーが弱くなったり、細胞の入れ替わりが悪くなったりするのです。

つまりせっかく体に取り入れたものも、病気の部分を治すことに使われ、卵胞まで届かなくなります。

免疫は高すぎてもアレルギー症状を起こしたり、リウマチや膠原病などの自己免疫性疾患の原因になります。

弱すぎても、風邪が長引いたりと体力が低下する原因になります。

つまり免疫の状態をほどよく保つことが大切です。

~体を健康にすることが妊娠力アップに~

妊娠しやすくなるには、ほどよく免疫力を保つことが重要で、具体的には質の良い睡眠をとる、適度に体を動かす、疲れたら休養をとって疲労やストレスをためないなどがあります。

口呼吸をやめて鼻呼吸に変えることも、感染症にかかりにくくなり免疫力が高まります。

また、鍼やお灸をすると血液の中にある白血球が増えるという研究結果があります。

この白血球は外から体内に入ってきた細菌を飲み込んで殺す機能をもっています。

白血球の数が増えるということは、自分を守ってくれる戦闘員が増えるということ。

すなわち免疫力の向上に繋がります。

また、免疫細胞の7割は腸で作られます。

胃腸が疲れていると自然と免疫力も低下し、疲れを感じやすくなったり、風邪をひきやすくなったりしてくるんです。

 とくに酸性食品と呼ばれる、添加物、甘いもの食べすぎ、卵や肉などの動物性食品の過剰摂取は腸を弱くします。

酸性食品の食べすぎ→腸が弱くなる→免疫細胞が作れない→免疫力低下

となるのです。

ここまでくると毎日の食事がどれほど重要かなんとなく想像がつくでしょうか?

鍼灸は胃腸などの内臓器の調子を整えることにも効果はありますが『鍼灸+毎日の食事』でより免疫力アップを目指しましょう。

~低体温の人は体温を1℃上げよう~

体温と免疫力の関係も重要です。

平均体温が1℃下がると免疫力が37%も下がるといわれています。

風邪を引きやすい、扁桃腺が腫れやすいなど、免疫力が低いと自覚がある人は、平熱が低い人が多いのでは、体温を上げる生活を意識しましょう。

しっかりお風呂に入る、足先を温める、温かい食べ物や飲み物をとるなどです。

冷えている自覚がないまま、冷たい飲み物のがぶ飲み、夏場のエアコンのかけすぎ、冬場の薄着などを避けていると、体温を下げる原因になります。

ただ世間では妊活=温め、というイメージがあるようですが、体を温めて体温を上げた方がいいのは、体温が低く免疫力が低い人の場合だということです。

平熱が36.5℃以上あり、あまり風邪も引かず免疫力が整っている人の場合は、気にしないでいいでしょう。

そういった人の場合は、温めることがかえってストレスになる場合もあります。

また生活の中に笑いはあるでしょうか?

笑うことによって、がん細胞やウイルスを攻撃するナチュラルキラー細胞が活性化し、免疫力がアップします。